エジプト第4王朝(4500年前)は、ちょうどピラミッド時代。その時代に確立された神話に「太陽を生む蓮華」がある。
神話によれば「最初に現われた陸魂には蓮の花が咲いたという。その蓮のつぼみが甘味な香りを放ち、その花をひらきはじめると、太陽のレー(※)は蓮の花の中心から姿を現し世界に最初の光をもたらした」という。
(クリスティーン・エルマディ著「レーの創生神話」より)
アリス・ミルズ監修「世界神話大図鑑」(荒木正純翻訳監修東洋書林2009年所収)
※レーとは太陽神ラーのこと
※エジプト考古学博物館所蔵『ロータスの花台のツタンカーメン王頭部』像
模写:田渕隆三