今年(2012年)2月9日から13日まで、17年目になるカンボジア・シェムリアップへボランティアに行ってきた。 地雷の最もよくない点は、人の戦闘意欲をなくす為の兵器で、ふれると手や足が吹き飛ばされるものの生命そのものまでは奪っていかない性質の武器である。その為に手足を無くした子供達がいっぱいいて、苦しみの生活にあえいでいた。 今回は、中国の広東省広州経由でシェムリアップ空港に到着した。飛行機(CZ3053便)は満席であった。着陸して驚いたのは、タイ航空、ベトナム航空を始め、私達が乗ってきた中国南方航空の機材を入れてなんと七機もターミナルに並んでいたことであった。16年前は首都プノンペンからロシア製のプロペラ機しか飛んでいなくて、本当に隔世の感があった。空港ビルも整備され、床もピカピカに磨かれトイレには手拭きのペーパーまで用意されていた。イミグレーションを始め、押しも押されもしない国際空港の風格さえ感じられ、カンボジアの復興が着実に進んでいることに何とも言えない安心感を覚えた。 私達が支援しているのは、モンドルバイ村というところにある希望小学校である。野っ原の何もないところに、むしろのようなものを屋根にしたほったて小屋が散らばっている。この村には冷蔵庫はない。だからお魚はその日に食べれる分しか捕らない。夜は電気がないからみんな早く寝て子供がたくさんできる。小欲知足を地でいっている。この村に校舎を立て校歌をつくり、制服を支給し先生を雇って給料を支払う。毎年のことだ。 私の夢は、この子供達の中から将来のカンボジアの首相をだすことだ。最も苦しんでいるところから、その国を背負った将来の人材が輩出するという原理を信じている。 |